5.データを不測の削除から防ぐには

IT活用 ~情報セキュリティ対策編~

2006年12月に検索サービス Googleが提供する電子メールサービスGmailで受信したメールの一部または全部が消えてしまうという事故が発生しています。また、2007年6月にはStepserverが提供しているレンタルサーバーがハードディスクならびにサーバー機材のマシントラブルにより、ホームページや過去のメールのデータ等が消失してしまうという事故も発生しています。

上記のような事故が発生した場合、消えてしまったデータがいくら重要なものであったとしても元に戻すことはできません。パソコンを使って業務上の書類を作成している場合や取引先とのやり取りをメールで行っている場合、データの重要性は非常に高くなっているといえます。
このような予測できない削除や消失からデータを守るためには、次のような対策が有効です。

・アクセス権限を設定する
・データをバックアップしておく

アクセス権限を適切に設定することで意図しない削除を防止することができます。また、データをバックアップしておくことで、万が一削除されてしまった場合や物理的な故障でデータが消失してしまった場合でもデータを復旧することができます。


・アクセス権限を設定するアクセス権限の設定 ファイル、フォルダそれぞれに適切なアクセス権限を設定しましょう。

アクセス権限とは、ファイルを閲覧する権限や変更する権限のことです。アクセス権限はパソコン上のファイルやフォルダに対して設定できます。例えば、変更する権限が与えられていないファイルは閲覧することはできますが、変更することはできません。更に、閲覧する権限が与えられていないファイルは閲覧することもできなくなります。同様にフォルダに対して設定すると、フォルダ内のファイルが削除されるのを防ぐことができます。

アクセス権限を適切に設定すると、そのような人的ミスの発生を防ぐことができるので、意図しない削除や消失からデータを守ることができます。多くの人に対して全ての権限を与えていると、意図せぬ変更が行われたり、削除されたりする可能性があるので、気をつけてください。

 
・データをバックアップしておく

バックアップとは、パソコン上のファイルのコピーをあらかじめ作成しておくことです。データが削除されてしまった場合には、バックアップしておいたファイルを使用してデータを復旧することができます。
ハードディスクなどのハードウェアは、壊れてしまう可能性もあります。壊れたハードディスクからデータを復旧するには、時間も費用もかかってしまいますし、必ず復旧できるという保証もありません。ハードディスクのデータがバックアップされていれば、バックアップファイルからすぐにデータの復旧ができます。

バックアップの種類 フルバックアップは全てのデータをバックアップします。差分バックアップはフルバックアップ以後に変更、追加された部分をバックアップします。増分バックアップは、フルバックアップか前回の増分バックアップ以後に変更、追加された部分をバックアップします。
一言にバックアップと言っても、バックアップには以下のような種類があります。

・フルバックアップ
全てのデータの複製するため、容量が大きくなる。
非常に時間がかかる。
データ復旧はフルバックアップファイルだけで良い。

・差分バックアップ
フルバックアップ取得後から、変更、追加された箇所を複製する。
フルバックアップに比べ、容量が小さく、時間も短い。
データ復旧にはフルバックアップファイルと差分バックアップファイルが必要となる。

・増分バックアップ
フルバックアップ取得後、または前回の増分バックアップ取得後から変更、追加された箇所を複製する。
差分バックアップに比べても、容量は小さく、時間も短い。
データ復旧にはフルバックアップファイルと全ての増分バックアップファイルが必要となる。

毎回フルバックアップを取っていたのでは、時間もかかってしまいますし、バックアップファイルの容量も大きくなってしまいます。差分バックアップや増分バックアップをうまく組み合わせることで時間の短縮もできますし、容量を節約することもできます。万が一の事態に備え、必ずバックアップをするようにしましょう。

今回はデータを不測の削除から守る方法をご紹介しました。データにはアクセス権限を適切に設定し、意図しない削除や消失からデータを守るようにしましょう。また、万が一の事態に備えて重要なファイルはこまめにバックアップするようにし、必要な時にはデータを復旧できるように備えておくようにしましょう。
次回は、廃棄物からの情報漏えいを防ぐ方法をご紹介します。

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IT活用 ~情報セキュリティ対策編~ 目次


1.情報セキュリティとは
2.ウィルスから情報を守るには
3.メールからの情報漏えいを防ぐには
4.モバイル機器のセキュリティを高めるには
5.データを不測の削除から防ぐには
6.廃棄物からの情報漏えいを防ぐには



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